分析スキルが身に付く社会学って面白い！

社会学科の2期生として入学した石黒日菜さんと渡辺航平さん。なぜ北陸学院大学を選び、どんなキャンパスライフを過ごしたのでしょうか。渡辺さんのゼミ担当教員であった若山先生も交えて、当時を振りかえってもらいました。

石黒さん　高校生の頃、将来の目標が決まっていなかったので、「幅広く学べる社会学科で、夢を見つけたい」と考えて入学しました。最初から道をせばめてしまうより、4年間でやりたいことが見つかればいいなと思って。

渡辺さん　社会学って、いろいろなことが学べますよね。ぼくは最初、心理学に興味があって入学したのですが、最終的に若山ゼミでの卒業論文は社会調査の研究をしました。

若山先生　確か、渡辺くんの卒論テーマは「若者のクルマ離れについて」でしたよね。

渡辺さん　7年も前のことなのに、覚えていてくださってうれしいです！　調査ではアンケートを取ってコンピュータで分析し、相関関係があるかどうかを調べました。その経験があって、今でも物事をさまざまな角度で見るようになりましたね。

石黒さん　その感覚、わかります！　私も、俵先生のゼミで社会調査の研究をしたので、ニュース番組の報道を見ても「これはどんな調査をした結果だろう？」と鵜呑みにしないクセが付いていて。情報の裏に何があるのかを考える力って、社会で役立ちます。

若山先生　私の専門は政治学ですが、社会学と親和性の高い学問です。ゼミではアンケートの作り方や分析方法を身に付けられたと思います。

渡辺さん　ゼミは少人数だったこともあって和気あいあいの雰囲気。若山ゼミは男子ばかりで、先生も含めてワイワイやっていました。

文化祭やサークルも、仲間と全力で！

同窓生とは社会人になってからも旅行をしたり、食事をしたりと交流が続き、特に社会学科の学生たちの仲の良さは学内でも抜群だったと言います。

石黒さん　一番の思い出は、学祭で社会学科の学生みんなでやきとり屋さんを出したこと。店名は社会学概論にちなんで「やきとり概論」（笑）。3年間、出店し続けて、私は店長をさせてもらいました。売上金を使ってみんなで忘年会をしたことも楽しかった！

渡辺さん　ぼくはサークルも楽しかったです。かなり掛け持ちしていて、月曜はテニス、火曜はソフトボール、水曜はバレーボール、バドミントン、バスケ、フットサル、木曜はソフトボール。部活を通してつながりができたし、学年が違う友だちも増えましたよ。今でも、サークルの友だちと出かけることがありますから。

石黒さん　ラウンジで休憩していると、先輩後輩関係なく気軽に話しかけてくれて、すぐ友だちになっていましたね。

渡辺さん　今、仕事をしていても、「ミッションの卒業生なんです」「私もなんですよ！」っていう出会いがしょっちゅうあって、それに助けられることもあります。

ミッションで、“寄り添う気持ち”を学んだ

現在、金融関係の職業に就いているお二人。社会学科で身に付けた知識はもちろん、大学時代に仲間とつながり、深く交流した経験を生かしています。

渡辺さん　卒業後、自動車ディーラーで営業をしていましたが、コロナ禍がきっかけで退職し、今はファイナンシャルプランナーとして独立しています。ファイナンシャルプランナーは相手の言葉の背景にある心配ごとを感じとって、アドバイスをしないといけない。信頼してもらうことを大事にしています。

石黒さん　私は銀行で個人のお客様を対象にコンサルタントをしていて、企業や学校では金融セミナーを開催しています。コンサルタントはお客様の環境やライフプランを考えて、ベストな提案をする仕事。人に心を開いてもらうコミュニケーションスキルは、ミッションで、学年関係なくたくさんの仲間と交流した経験が役立っているんじゃないかな。

渡辺さん　ミッションは少人数だから、一人ひとりの活躍にスポットが当たりやすいんですよね。承認欲求が満たされるというか（笑）。ぼくは4年間で自信も自主性もアップしました。先生との距離が近いから、やる気がある学生は惜しみなくサポートしてもらえます。

石黒さん　目標に向かって努力を「する」か、「しない」かは自分次第ですが、「努力をする！」と決めた人にとって、ミッションはおすすめの環境です。親身になってくれる先生と学生がたくさんいますから。

若山先生　教員たちも学生の情報を共有し、気を配っていますよ。私は東京の大学を卒業していますが、自分の大学時代と比べるとミッションは手厚いなと思います。

4年間で自分らしい夢を発見した石黒さんと渡辺さん。ミッションで培ったチャレンジ精神で、これからも活躍の場を広げていきます。

取材日：2023年9月3日