北陸学院大学同窓会

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File. 003

20代で町おこしのリーダーに!
故郷の門前をもっと盛り上げたい

宮下 杏里 さん

北陸学院短期大学コミュニティ文化学科 2012年度卒
輪島市櫛比の庄 禅の里交流館 管理部長

短大卒業後、ブライダルプランナーや雑貨店の副店長などを経験し、2020年に故郷の門前へ戻った宮下杏里さん。現在は曹洞宗大本山總持寺祖院(や門前街の文化・歴史)を紹介する「禅の里交流館」を拠点に町おこしのリーダーを任されています。SNSでの情報発信やイベントの企画など試行錯誤の毎日。町おこしの楽しさと難しさを経験したと言います。

2021年の總持寺開創700年に合わせて、父と私が總持寺通り商店街の町おこしを任されました。当時、地元の人にとって私は子どもの頃の“杏里ちゃん”のイメージが強すぎて、仕事のパートナーとしてなかなか入り込めなくて。皆さんに心を開いてもらうことから始めました。組合の店舗を回って意見を聞くと、観光客対応に積極的な店もあれば、地元客を大切にしたいという店もあって、どちらの気持ちも大事にしました。商店街の観光マップをリニューアルする時も、観光客ウェルカムな店をわかりやすくする工夫をしました。

店主たちの思いを大事にしつつ、町おこしの熱意も伝えた杏里さん。少しずつ地域の人に認められ、今では仕事の依頼をされるほど信頼されています。

観光客に親しみを持ってもらうために、各店の目玉商品を企画しました。店の奥に「これ、売れるんじゃない?」と思う品が眠っていて、それを店先に置くアドバイスをしたら完売したことも。目玉商品で興味を引いて、店に入りやすくする作戦です。民間企業でさまざまな職業を経験した私にとって、店舗経営は簡単じゃないことはわかっていたし、頑張っている皆さんを応援したい気持ちがありました。商店街の今があるのは、店を続けてきた店主の皆さんのおかげですから。中学生の時に能登半島地震を経験しているので、門前を活性化したいという思いも強かったんです。

熱意を押し付けるのではなく、認め合うこと。杏里さんが町おこしを軌道にのせることができた背景には、北陸学院短期大学で身に付けた学びや人との関わり方があると言います。

学生の頃、「これがやりたい!」というはっきりとした目標はなかったんです。好奇心が旺盛すぎて、あれもこれもやりたいタイプだったので。やりたい仕事がなければ、自分でつくってしまえばいい。楽しいと思うほうへ進んで行ったら仕事になっていました。今振り返ると、幅広く学べるコミュニティ文化学科は私にぴったり!ビジネスの知識から簿記、語学、簡単なプログラミングまで学びましたから。資格もたくさん取りました。人に心を開いてもらうスキルには心理学が役立っています。先生たちは愛情深くて、家族みたいな学校でした。それに応えなきゃという思いもあって、学生時代は頑張れたし、社会に出てからも頑張れるんです。

北陸学院で培った強さと優しさ、持ち前のポジティブさで、夢を叶えていく杏里さん。 これからも、町おこしの挑戦は続きます。

取材:2023年8月8日

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