File. 002
管理栄養士は人を元気にする仕事
子どもたちに楽しい食体験を
重原 千穂 さん
北陸学院大学短期大学部食物栄養学科 2009年度卒業
金沢市内こども園 管理栄養士
大学時代の一番の思い出は2年生の学祭ですね——と笑顔の重原さん。食物栄養学科は学祭のとき、実習も兼ねて食堂の運営にあたるのが恒例でした。でも、重原さんたちは“模擬店もしたい”と先生方に申し出て、粘り強く交渉。“食物栄養学科らしい工夫のあるものを提供すること”を条件に出店許可をもらいました。
何度も試作を繰り返して、出来上がったのが豆乳入りワッフル。学祭の2日間、大盛況で嬉しかった!
みんなと協力し合って模擬店を成功させた達成感が今も心に残っています。
大学を卒業すると、給食受託会社に就職。病院や福祉施設で給食の経験を積み、管理栄養士の資格も取りました。その後、本学で助手を務め、現在はこども園の給食室に勤務しています。順調にキャリアを積んできた重原さんが仕事の転機と感じたとき、必ず相談していたのが本学の先生方でした。
卒業後も温かく迎えてもらえて、ずっとお世話になっています。もともと先生が学生一人ひとりの名前も顔も覚えてくれるアットホームな学風。授業もこまやかでしたね。
入学当時は包丁もちゃんと使えなかったという重原さんですが、授業ではそういった基本からのフォローもあり、学びを深めていきました。
そして今、こども園の勤務も5年目。食事はもちろん、おやつも手作りを旨とする園で、献立作りに調理にと、忙しい日々を送っています。
年中さんや年長さんには私たちスタッフが直接配膳をしているので、食事の様子も見えるし、好き嫌いなどもよくわかります。大切なのは、子どもたちに楽しく食べてもらえるメニューを工夫すること。仕事をしているうちにだんだんその面白さも分かってきて、栄養士は自分に向いていると実感できるようになりました。ずっと続けたいと思っています。
取材:2023年2月8日